ナスの輪作|連作障害対策と接木苗

ナスの原産地とされるインドは、モンスーン気候に属します。
日本の夏も、インドの気候に似た蒸し蒸しとした暑さがありますから、
ナスにとっては、育ちやすい環境だと言えます。
しかし、ナス科に属する野菜は連作障害を起こしやすいので、
ナスをはじめとする、トマトや、ジャガイモ、ピーマンなどを栽培する場合は
充分に気を付けなくてはいけません。
充分な目安としては、3年?4年ほどあけるのが望ましいとされますが、
なかなか家庭での狭いスペースの菜園の場合、4年も輪作するというのは、
難しいことでもあります。
また、市民農園などを借りて家庭菜園を楽しむ場合は、
前作に何を植えたのかわからない土地で栽培することにもなります。
そんな時は、連作障害に強い接木苗を使用して栽培を開始しましょう。
少々値ははりますが、苗の選び方はその後の生長を大きく左右しますから、
ここにお金を掛けるというのは、決して無駄にはならない方法と言えます。
ナスは、3本仕立てにするのが一般的です。
主枝、1番花のすぐ下にある脇芽を2本伸ばすようにして、
それ以降のものは、全て摘み取るようにします。
3本仕立ては、側枝が多く伸び、通気性が悪くなることがデメリットとなりますが、
ナスの育て方としては、3本仕立てが最も一般的です。
また、このデメリットをなくすV字仕立ても近年人気の育て方です。
より品質の良い実を収穫したい場合や、既にナスの栽培に成功した方などは、
そういった栽培方法にチャレンジしてみるのも良いでしょう。
■ナスにトマトがなった?
ナスにトマトがなるというのは、接木苗の台木に使われている、
アカナスの実がなったことを、トマトと勘違いした場合に起こります。
台木から出てくる芽は勢いがありますので、気付いた時は、
すぐかき取るようにしてくださいね。

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この記事を書いた人
こう

脱サラしてやりたかった農業に就農しました。
半農半IT生活を楽しんでいます。

経歴
大学院農学研究科修士課程を卒業
種苗会社で農場長をつとめ、野菜苗の生産
農業資材販売会社で肥料、農薬などを農家に販売
脱サラして就農

取得した資格
緑の安全管理士
野菜ソムリエ
施肥技術シニアマイスター
土壌医2級
JGAP指導員
毒劇物取扱者

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