とうもろこしで実が入らない失敗をなくすには|1列で植えるよりも複数列で

トウモロコシは、夏を感じさせる野菜の1つです。
しかし、トウモロコシというのは非常に食べどきが難しい野菜でもあります。

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例えば、トウモロコシは独特の甘みが美味しいところですが、
この甘味である糖分は1日立つだけでも、呼吸による消耗と、
でんぷんとなってしまうため、甘さが2割も3割も落ちてしまうのです。

みずみずしさの点から見ても1日で大きく変わるものなので、
食べ時を見極めてください。

逆を返せば、家庭菜園で収穫出来た採れたてのトウモロコシこそ、
1番美味しい時とも言えますので、是非、味わってみてくださいね。

トウモロコシは高温を好む野菜なので、関東南部から西のち方では、
種まきを5月のゴールデンウィーク以降に行なっていきます。

フィルムマルチをして1箇所につき3粒、育つにつれて間引きを行い、
20センチほどの高さになったところで、1本立ちにします。

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実入りの良いトウモロコシをつくるには、しっかりと花粉が受粉されるよう
育てて行かなければなりません。そのため、1列に植えるよりも、
複数植えていくほうが、粒がしっかりと付きます。

スペースの関係上、少ない株数で育てているという場合は、
開花した雄穂の下を手の平でポンポンと軽く叩き落とすようにして、
花粉を雌穂に散らすようにしてください。

また、光合成を充分行わせるために、下の方から出た脇芽は
取らずに、葉の枚数を多くすることをポイントとして育てます。

この時、雌穂は上の方にある1番大きいものだけを残すようにし、
小さいものは取り除くようにしてください。

追肥は2回行います。1回目は、高さ40センチ?50センチの時。
2回目は、先端の雄穂が出はじめた頃です。

追肥には化成肥料を用いますが、2回目の追肥の後は、
土寄せの作業も忘れずに行い、風で倒れてしまうのを予防します。

収穫は、雌穂の毛の先端が黒っぽくなってきた頃です。
握ってみて先端まで充分に膨らんでいる時が収穫の目安となります。

また、トウモロコシを育てる場合は1箇所に付き1品種までとしてください。
これは、キセニア現象を避けるためです。

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この記事を書いた人
こう

脱サラしてやりたかった農業に就農しました。
半農半IT生活を楽しんでいます。

経歴
大学院農学研究科修士課程を卒業
種苗会社で農場長をつとめ、野菜苗の生産
農業資材販売会社で肥料、農薬などを農家に販売
脱サラして就農

取得した資格
緑の安全管理士
野菜ソムリエ
施肥技術シニアマイスター
土壌医2級
JGAP指導員
毒劇物取扱者

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