家庭菜園でも連作障害対策の土つくり

私は猫の額ほどのマイホームの庭で、野菜を作るのが趣味です。
野菜作りといっても、きゅうり、トマト、なすなどのポピュラーで簡単で
手間のかからない夏野菜ばかりです。
特に絶対に守らなければならないことは、連作の禁止です。
連作とは、毎年同じ場所で同じ野菜を作ることです。
実は、私は連作は何故禁止しなければならないのか納得が行かず、
これまでトマトときゅうりの場所を隔年交代で植え付ける程度にしていましたが、
毎年立派になってくれるので。連作には批判的な意見を持っていました。
その理由は、これ以上家庭菜園の場所が確保できないからです。
窒素、リン、カリの三大栄養素さえ与えていれば、
野菜はすくすく育つものと思っていました。
その理由は稲作です。
稲作は1000数百年もの長い間、
同じ場所に植えて、米が採れます。
連作障害など聞いたことがなかったので、野菜も大丈夫と信じていました。
しかし、今年は好天に恵まれたにもかかわらず、トマトがほとんどなりませんでした。
ついに連作障害が発生した年となってしまいました。
いろいろ調べてみると、連作障害の主な原因は、
意外なことに土の中に住む細菌や線虫だということを知りました。
植物は生体防衛のため、さまざまな酵素や他の細菌と共生などを行い、
生体を防衛していますが、活動には限界があるそうです。
しかし、連作することにより、同じ野菜に侵入する細菌や線虫が
土壌中で増えてしまうと、生育した後の殺菌剤では
ほとんど効果がないとのことでした。
本来は3月に畑を耕し、石灰を入れて中和殺菌した後に、
堆肥などをすき込み、土の中に空気を導入して、
細菌や線虫を殺菌した上で、種まきにかかります。
来年からは、家庭菜園が狭いという事実に甘んずることなく、
しっかりと土づくりをして、収穫を目指したいと思います。

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この記事を書いた人
こう

脱サラしてやりたかった農業に就農しました。
半農半IT生活を楽しんでいます。

経歴
大学院農学研究科修士課程を卒業
種苗会社で農場長をつとめ、野菜苗の生産
農業資材販売会社で肥料、農薬などを農家に販売
脱サラして就農

取得した資格
緑の安全管理士
野菜ソムリエ
施肥技術シニアマイスター
土壌医2級
JGAP指導員
毒劇物取扱者

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