ナスの育て方、種まき、育苗から追肥、支柱立て、たくさん収穫できるコツ

ナスの育て方

ナスは、食卓にも並べやすく、収穫・食べることが目的となる家庭菜園にはぴったりの野菜だと言えます。
お漬物、お味噌汁、炒めもの、パスタ、麻婆茄子など、和洋中、何にでも合わせられるというのは、主婦にとって嬉しいですよね。
そんなナスを家庭で育てる時のポイントについてまとめました。

家庭菜園 ナス

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ナスの種まき、育苗から植え付け

ナスの種まき

苗半作といわれるほど、健康で丈夫な苗を作ることが、定植したあとの順調な生育、収穫につながります。
種まきの後は十分な温度と水分が重要です。
とくにナス科の野菜は寒さに弱いので、2-3月にナスの種まき・育苗をする場合はビニールトンネルに入れたり、夜間は毛布で覆って保温するなどの作業が必要です。
プラグトレー(小さな育苗鉢がいくつもつながっている容器)に1セルに1粒ずつまき、種に十分な栄養とスペースをいきわたらせます。

芽が出たらたっぷりと日に当てます。
種、土のほか種まきに必要な道具としてふるい、じょうろ、移植ごて、プラグトレー、ポットなどがあります。
ナスを鉢上げするときに根を傷めやすいので、箱まきよりもプラグトレーの使用がおすすめです。
発芽にはある程度の養分が必要なため、種まき用の土は有機質が配合された培養土を使います。

畑の土を使う場合は種まきの1週間前に土の容量2リットルあたり一握りの油粕をよく混ぜておきます。
プラグトレーの7分目まで土を入れたら、上層はふるいで細かい土をいれます。
プラグトレーの下から水が流れ出すくらい、水をたっぷり与えます。
プラグトレーごと水に浸してもいいです。
セルに1粒ずつ種を置いていきます。
このときに手がぬれているとナスの種が手にくっついてしまうので注意しましょう。

ふるいを使って細かい土をナスの種が完全に隠れるくらいかぶせます。
そしてかるく水やりします。
このときに勢いよくかけると種が流れ出てしまうので注意しましょう。
なすを上手に発芽させるためには湿度が重要です。
ナスの種をまいたあとは毎日チェックできるような場所において乾燥しないように水やりをするか、乾燥を防ぐために新聞紙かぶせておいてもいいです。
ただし芽が出たらすぐにとらなければいけません。
ナスの種をまいてからの発芽日数は25℃から30℃ですとだいたい5日くらいです。
温度が低いともっと日数がかかります。

ナスの鉢上げ

プラグトレーにまいたナスが本葉を出して、隣のナス苗同士の葉が重なり合うようになったら鉢上げしてあげましょう。
土が乾燥しているのなら苗がプラグトレーから土ごと抜けやすいように鉢上げ作業の1時間くらい前にかるく水やりをしておきます。
鉢上げ用のポットを用意します。
ポットのサイズは小さすぎず、大きすぎないものでおすすめは直径12センチの4号ポットです。
種まきのときに使った土で残ったあらめのものを使ってもいいですし最近では市販の育苗培土でもそのまま使えるものもあります。

プラグトレーの高さだけポットの上部をあけて培養土をいれます。
多すぎると移した苗がポットからはみ出してしまいます。
プラグトレーからポットにナス苗を移します。
このときに注意することは根を傷ませないようにプラグトレーの中の土ごとすっぽり出すことです。
双葉がしかっりとしている苗を優先して鉢上げしていきます。

移したナス苗の元の土の高さに土を入れ、苗の周囲を軽く押さえます。
このときに深植え(茎まで土を盛る)をしないようにしましょう。
そして水やりです。
根もとにたっぷり水をかけてあげましょう。
葉に水がかかると倒れやすいので注意しましょう。
日当たりがよく暖かい場所におき、乾燥しないように水やりしながら育てます。

ナスの定植、植え付け

ナスの本葉が7-8枚になり、最初のつぼみが着いたら家庭菜園の畑に植え付けます。
苗を購入する場合はしっかりした双葉のついたがっしりしたものを選ぶとよいです。
ナス 苗
ナスは秋までの長い期間栽培できるので畑の配置をよく考えて定植しましょう。
畑にポット苗をおき、畑のふちから距離や間隔を調整しながら植え付け場所を決めます。
ナスは枝が横に大きく広がるので十分な株間(50-60センチ)をとります。
ポットの高さの穴を掘ります。
指の付け根で苗を挟み、もう一方の手で底を持ちポットをひっくりかえして苗を抜きます。
ナス苗の底をささえ、根鉢がくずれないように植え穴におさめ、まわりを埋めていきます。
ナスの苗を植えつけるとき苗の土と畑の土の高さをそろえて植えましょう。

ナスの茎に土がかかると、そこから腐ってしまうことがあるので深植えしないことがポイントです。
植え付け終わったら株の周りにたっぷり水をかけます。
そして株のわきに支柱を立てておくと株が倒れるのを防げます。
ナス 定植

ナスの連作障害対策

ナス科に属する野菜は連作障害を起こしやすいので、ナスをはじめとする、トマトや、ジャガイモ、ピーマンなどを栽培する場合は充分に気を付けなくてはいけません。
充分な目安としては、3年‐4年ほどあけるのが望ましいとされますが、なかなか家庭での狭いスペースの菜園の場合、4年も輪作するというのは、難しいことでもあります。
また、市民農園などを借りて家庭菜園を楽しむ場合は、前作に何を植えたのかわからない土地で栽培することにもなります。
そんな時は、連作障害に強い接木苗を使用して栽培を開始しましょう。
少々値ははりますが、苗の選び方はその後の生長を大きく左右しますから、ここにお金を掛けるというのは、決して無駄にはならない方法と言えます。

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ナスの仕立て方、肥料のやり方

わき芽をとり、側枝の本数や方向を整えることを仕立てるといいます。
作物によっていろいろな仕立て方がありますがナスの場合は2本仕立て、3本仕立てにすることが多いです。
ナスは本葉が7-8枚ついたところで、最初の花(1番花)が咲きます。
1番花の下方のわき芽は側枝として残す芽以外は全部摘み取ります。
ナス 芽かき
一番最初に咲く花は実が着き始めると養分が実を大きくさせるのにつかわれ、まだ十分に発達していない根や茎に負担をかけてしまうので花のうちまたは実がまだ小さいうちに摘み取ります。
ナスが風で倒れるのを防ぐために支柱を立てます。
ナスの枝の方向に沿って、しっかりと支えることができればとくに本数や形にこだわる必要はありません。
ナスの場合は2本仕立てまたは3本仕立てが一般的です。
立てた支柱にナスの枝を引き寄せひもで縛ります。
きつすぎるとナスの成長の妨げになりますのでひもに少しゆとりを持たせることがポイントです。

ナスの肥料について

ナスはとてもたくさんの肥料を吸収します。
肥料が不足するとナスの実の数や大きさ、味に大きく影響します。
ナスの実が着き始めたら定期的に肥料を与え(追肥)
ナスの葉がしっかり光合成できるように成長を手助けしてあげましょう。

また乾燥も病気や実の品質低下を招く環境をつくります。
まがったようなナスは栄養や水分不足、病害虫の影響で光合成のバランスがくずれるとできてきます。
気温がだんだんと上がってくる時期は肥料切れと水分不足に注意しましょう。
追肥にはぼかし肥や油粕などの肥料を使います。
分量はナスひと株あたり一握り程度です。

ナスの茎や根に直接触れないように株の周りに肥料を与えます。
追肥をしたら必ず水をやり肥料を十分に地中にしみ込ませます。
肥料が切れると、葉が下のほうから黄色く枯れてきます。
鮮やかな緑からだんだんと色が薄くなり黄色くなってきたら肥料切れのサインです。

ナス 下葉の黄化

ナスがたくさん収穫できる栽培管理のコツ

6月になると、ナスは生育が旺盛となります。
紫色のナスの色はツヤもあり、形もナスらしい良い形となりますが、この時期のお手入れを怠るとすぐに、ナスは老衰してしまいます。
ナスが老衰してしまうと、株の勢いはほとんどなくなるようになり、果実自体の品質も悪くなっていくことから、収穫も出来なくなってしまいます。
それを防ぐために行うのが肥料を与えることです。
家庭菜園でナスを栽培するときの悩みとして、梅雨明け頃に元気がなくなってしまうという事が挙げられますが、それは肥料不足なのです。
他にも、害虫の発生なども原因となりますのでナスを育てる場合は、これらの事に充分気をつけなくてはいけません。
ナスという作物は、肥料を大変好みます。
そのため、収穫が出来ている時は15日に1回ほど追肥を行います。

また、同時に観察も充分に行なって下さい。
花つきが小さくなっていないか、花の色は淡くなってきていないか、めしべが短くなってきていないかなどに注意してみておきます。
これらのケースが見られる場合は、なり疲れとなっている場合なので、果実は小さいうちの収穫を心掛け、肥料の間隔も狭くします。
こうすることで、ナスの生育も回復状況に向かいます。
また、茎葉が混みあうと果実の色づきが悪くなったりなど、病害虫が発生しやすい状況にもなりますので、こまめにお手入れをするのも忘れないようにしましょう。
主に注意したいのは、オオニジュウヤホシテントウや、アブラムシ、アカダニなどです。早めに発見し、除虫するか、薬剤の散布などをして、防虫するようにしましょう。
ナス アブラムシ
↑ナスについたアブラムシ
また、真夏になるとこういった症状もよく見られるようになるので、株の周りに堆肥などを施し、秋茄子の収穫に向けてシフトチェンジすることをお勧めします。

ナスの更新剪定

7月下旬頃になったら、ナスの更新剪定を行います。
更新剪定とは、自然に弱まった株、病害虫におかされるなど、実の付きが悪くなったナスの枝を短くすることによって、
新たな生長を促す方法です。
更新剪定は、枝の分岐した部分より2節ほど残して中間を切ります。
更新剪定と同時に、株元より約30センチのところにスコップを入れ、根を切り、追肥しておきます。これが根切りです。
このように、更新剪定や根切りの作業を行うことによって、新しい枝や新しい根の生長がみられるようになり、9月には、秋茄子を収穫することができるようになります。
秋まで収穫を楽しめるというのは、ナスの1番の魅力です。
是非、この時期まで楽しめるような栽培管理を行なって育ててください。

秋茄子を上手に栽培するには、夏の期間にきちんと休ませることです。
ナスを1度育てたことのある方は分かると思いますが、想像以上にナスの生長は早く、毎日が収穫日だと言えます。
そのため、数週間もすればナス自体の力もどんどん弱まってくるのです。
これを真夏の暑い時期に行なっているため、体力が秋まで、続かなくなってしまいます。
そこで秋茄子を美味しい状態で収穫するために剪定を行います。
まだ実がつきそうな枝があっても7月下旬を目安にバッサリ剪定します。
こうすることでナスは元気を取り戻し、秋までその元気を保つことが出来るのです。

ナスの育て方のまとめ

ナスは、生育適温に合わせて育てることが重要!

ナスの苗の植え付けは、5月のゴールデンウィーク頃に行います。
生育適温が28度?30度と、高温を好むナスは、充分に暖かくなった頃に植え付けを行うというのが最大のポイントです。
ちなみに、種から育て始めることもできますが、寒い時期の育苗となり、大変難しい作業となりますから、市販の苗を購入するのが1番です。

連作障害の起きにくい接木苗の選び方

接木苗は、接木した部分がしっかりと接合されていることを確認し、茎が太く、葉の緑が濃く厚いものを選んでください。
また、苗の植え付けは1番花咲き始め頃が適期です。

苗の植え付け時には、マルチングで地温を高める

高温好きなナスは、苗の植え付けと同時に、マルチングを行い、地温を高めてあげると、生長がとても良くなります。
植え付けの数日前には、地温を高める効果のある、黒色のマルチングを畝全体にはり、充分に温めておくと良いでしょう。
また、黒色のマルチングは、土の乾燥防止や、雑草防止など、地温を高める以外の効果も期待できます。
忘れずに、植え付け前に準備しておいてください。

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この記事を書いた人

脱サラしてやりたかった農業に就農しました。
半農半IT生活を楽しんでいます。

経歴
大学院農学研究科修士課程を卒業
種苗会社で農場長をつとめ、野菜苗の生産
農業資材販売会社で肥料、農薬などを農家に販売
脱サラして就農

取得した資格
緑の安全管理士
野菜ソムリエ
施肥技術シニアマイスター
土壌医2級
JGAP指導員
毒劇物取扱者

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