家庭菜園では、育てるのが簡単な野菜と、育てるのが難しい野菜とに、
大きく別れますが、サヤエンドウは、比較的狭いスペースを使った家庭菜園でも、
誰でも簡単に育てることの出来る野菜です。
5月下旬?6月にかけて、毎日多くの収穫が出来るので、煮物や、汁物、
炒めものなど、色々な調理に使うことが出来、食卓に並べることが出来ます。
そんなサヤエンドウの育て方のポイントは、まず第一条件として、
連作障害を起こさせないこと、種まきの適期を誤らないこと、風対策をすること、
支柱を立てることがあります。
マメ科であるサヤエンドウは、野菜の中でも連作を特に嫌いますので、
4?5年は作ったことがない土地を選んで栽培する必要があります。
種まきの適期は、10月20日前後となりますが、寒い土地であれば、
10月の下旬頃、暖かい土地であれば、10月の10日頃と、10日くらいずらして、
考えてあげると良いでしょう。
寒い土地での早蒔きは、育った後に冷たい寒さに見舞われることとなるので、
寒害を受けやすくなってしまいます。
サヤエンドウは、茎・葉が弱いという性質がありますので、
風の被害にも注意しなければなりません。越冬中の冷たい風に振り回されると、
茎が折れてしまったり、そこから枯死してしまうことがあります。
高さ10?15センチほどまで育った後は、短い支柱を交差するように立てて、
株を固定しておきましょう。
また、べたがけ資材を使うなどして風自体から避けるような工夫も必要となります。
極寒期を過ぎて、高さ20センチほどに育ったら、
小さな巻鬚が出てくるようになるので、支柱を立ててつるを誘引してあげてください。
子枝のついた樹の枝や、細枝の付いた笹などが有効とされますが、
なかなか入手が難しいものとなりますので、別の物を応用すると良いでしょう。
キュウリの誘引ネットを使う方法、果菜類の支柱竹を交差させて、
そこへ、横に3弾ほど紐を通してあげる方法など、サヤエンドウの支柱の方法には、
工夫が出来る部分となりますので、必ずしも枝や笹を入手する必要はありません。
前作で野菜を育てていた土地であれば、それほど肥料はいりませんが、
化成肥料を1株に対し、大さじ1杯ほど足してあげると良いかも知れません。
また、畑に種を直播きした場合は、鳥害を受けることがありますので、
発芽後、緑葉の伸びてくる頃までは、べたがけ資材などを使って鳥害に遭わないように気をつけます。
育苗をしてから植え付ける方法も、有効です。
更に、ハモグリバエなどの被害にも遭いやすいので、防除の方法は頭に入れておき、
早めの対処をするよう、心がけます。
スポンサーリンク
コメント