トマトの植え付け前の準備|おいしい野菜は土作りが重要

トマトは、サラダなどの生で食べるために買う人が多いと思いますが、
安いとは言えない値段で売っていることも多いですし、
スーパーで買った時は潰れていたりして日持ちしないと
考えている方も多いのではないでしょうか?
トマトは、元々南米の熱くて水分が少ない環境で生育していました。
そのような事情があるので、トマトは他の野菜とは違い、
あまり水を多くあげなくてもいいですし、植物としてみると
成長が旺盛な部類に入るので、手を抜かずに管理して行けば、案外簡単だと言えます。
トマトと言っても、使いたい用途によって品種を変える必要が生じます。
サラダのように生で食べることが多い場合は、
桃太郎といった大玉系の品種を選ぶ必要がありますし、
お弁当にも入れられるミニトマトが好きという方はミニトマトを選ぶ必要があります。
また、種から育てることも可能ですが、初心者の方は、
ホームセンターに売っているトマトの苗を植える方法が無難だと思います。
まずは、土づくりに入ります。この土づくり次第で、
収穫量も左右されます。初心者の方にお勧めなのが、
トマトの栽培に特化した土をホームセンターから購入することです。
ポイントが、どのような成分が入っているのかをメモしておくと、
次回、トマトの土づくりをするときに役に立ちます。
一から作りたい方は、1m×1mの畑の場合、苦土石灰を150gを先に投入します。
その数日後に完熟たい肥を150g前後投入し、
そこから一週間前後の時間をおいてから、苗や種を植えることになります。
初心者の方は、苦土石灰と言われても何のことか
わからない人もいらっしゃると思うので、苦土石灰の成分を教えます。
苦土というのが「マグネシウム」、石灰というのが「カルシウム」で、
それぞれ目的があって入れます。苦土を入れる理由は、
マグネシウムは葉緑体に含まれています。
この苦土が無ければ、光合成の効率が大きく低下するだけでなく、
緑色を維持できません。石灰を入れるのは、
トマトの細胞と細胞をくっつける接着剤にカルシウムが必要なのです。
不足してしまうと、トマトの実の下側から腐敗してしまいます。
これらのことを防ぐためにいれます。
苦土石灰を先に入れる理由ですが、
石灰は元から植物内での移動が他の栄養素よりも遅いので、
先に植物に取り入れやすい状態を作ることもあります。
植え付け前の土づくりで必ずしなければならないのは、
最低植える前の2週間前に肥料を入れて土を落ち着かせる必要があります。
すぐに苗を定植する場合、せっかく購入してきた
トマトの苗や種の根に悪影響を与えてしまい、
最悪かれてしまう場合があります。
このような事態を防ぐために、肥料がある程度土に馴染んでから
植える必要があるので、施肥をした後は2週間、植えないようにしてください。
また、堆肥についてですが、
ニオイがする堆肥は肥料としての効果が望めないだけでなく、
トマトの根にも影響を与えます。
堆肥を譲られる場合もあると思いますので、まずは、
堆肥から悪臭がする場合はその堆肥を使わないようにしてください。
未熟の堆肥を入れてしまうと、
年単位で作物が育たなくなるくらい、問題が発生してしまいます。
植え付けまでも手がかかりますが、
その分トマトが収穫できた時の喜びも味も変わります。
初心者の方も経験のある方も、
是非植え付け前までのポイントを守ってみてくださいね。

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この記事を書いた人
こう

脱サラしてやりたかった農業に就農しました。
半農半IT生活を楽しんでいます。

経歴
大学院農学研究科修士課程を卒業
種苗会社で農場長をつとめ、野菜苗の生産
農業資材販売会社で肥料、農薬などを農家に販売
脱サラして就農

取得した資格
緑の安全管理士
野菜ソムリエ
施肥技術シニアマイスター
土壌医2級
JGAP指導員
毒劇物取扱者

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