今は、ポリフィルムを使ったマルチ(マルチング)が一般的ですが、
昔は、敷きワラや敷き草といい、稲わらや麦わら、ススキなどのイネ科の野草を、
マルチングとして利用していました。
農家のご家庭では今もこの方法が使われているようですが、
現在は、このわらの入手が難しいものとなっているので、ポリフィルムなどを、
使うのが簡単に手に入れる方法と言えます。
しかし、ポリフィルムといっても、その色によってそれぞれ特性がありますので、
その目的に応じて、使用するようにしましょう。
■ポリフィルムマルチングの選び方
・透明マルチ
透明のポリフィルムは、地温上昇の効果を最大に得ることができます。
ただし、日光を浴びやすい透明マルチは雑草の予防効果は低いというデメリットもあります。
冬場の葉菜類の栽培などに、良く用いられる資材です。
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・黒マルチ
黒色のポリフィルムは、雑草防止・土壌水分の保持に役立ちますが、
日光を遮断してしまうため、地温を上げるのにはあまり有効とは言えません。
夏場の葉菜類、果菜類の栽培に多く用いられますが、
黒マルチ自体の温度も非常に高くなりますので、葉焼けが起こりやすいというデメリットがあります。
・緑マルチ
透明マルチと黒マルチの中間といったところでしょうか。
雑草防止効果、地温上昇効果があります。
・シルバーマルチ
シルバーは、反射する光を嫌うアブラムシの防除に最も効果的です。
アブラナ科の野菜に特に有効です。
・ダブルマルチ
白・黒フィルム、銀・黒フィルムなどの種類があります。
黒色マルチと比べて、葉焼けを起こしにくいメリットがあります。
・ストライプマルチ
黒にシルバーのストライプ柄のマルチングが販売されています。
雑草防止、アブラムシの防除、地温上昇、黒マルチとシルバーマルチの
良いところを合わせた資材です。
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